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コラム

あなたの不動産は大丈夫ですか?

不動産鑑定士 谷詰 岳史

いわゆる人気の高い住宅地域であれば、「勝ち組」の不動産なのか。
答えは、NOです。
と言うのは、不動産には個別的要因があり、これが不動産の価値に大きく影響を与えるからです。

住宅地として人気の高い西宮市の不動産を例にしてみます。
土地の市場相場が、坪当たり150万円のエリアに、不動産があります。
ところが、その土地は建築基準法上の接道義務を果たしていなかったため、建物の再建築ができません。
接道義務とは、「建築物の敷地は、幅員4m以上の道路に2m以上接しなければならない」という、法律上の決まりです。
幅員4m以上の道路に接していても、接道面が2m未満であれば、接道義務を満たさず、再建築不可の不動産となるのです。
こういった不動産は、市場相場の半額、いや1/3でも買い手がつくことが難しく、一般のエンドユーザー向けでは流通しにくく、問題のある不動産を専門に扱う不動産業者であれば買い手が見つかるのかもしれません。

一方、再建築不可であっても、専門の不動産業者が、建物の主要な部分をそのまま残し、リノベーションをすることで、投資用アパートとして生まれ変わらせ、投資家へ販売するというケースもあります。
接道義務を満たしていなくても、賃料が周辺賃料相場と変わりなければ、もともとの土地値が安いため、高い利回りが期待できる投資用物件に化けることができるのです。

このように不動産の価値は、個別的要因によって左右されるため、ご自分の不動産について、チェックしてみることが大切です。

個別的要因は無数にあるのですが、まずは建築基準法上の接道義務を満たしていることが欠かせません。
さらに、高級住宅地にあっても、1981年5月31日以前に建築確認を受けた、いわゆる旧耐震の建物に対する市場評価は厳しくなっています。
それ以外にも、前面の道路が私道である場合は、通行等の合意書がないと、トラブルの原因にもなりかねないので注意が必要です。
マンションの場合は、階数や部屋の向きによって眺望が異なり、商品価値に差が出るため、当然価格にも差が出ます。
収益物件としての活用を考えている投資家や富裕層であれば、自身の好みだけではなく、一般的に好まれる条件を満たす必要があるので、階数や眺望にも注意しましょう。
自己評価は往々にして甘くなりがちで、不動産もしかり、立地エリアが良ければ、高値で売れるなどと思い込みがちです。
不動産にとって、立地エリアは重要な要因ではありますが、個別事情に大きく左右されますので、以下のチェックリストを参考に、客観的に判断してみて下さいね。

1 前面道路幅員が狭い(4m以下)
2 間口が狭い(2m未満)
3 旗竿地である
4 境界が不明確/確定できない
5 検査済証がない
6 既存不適格建築物(当時の法律では適法だが、現在は違反)
7 違反建築である
8 旧耐震の物件である
9 空室期間が長い
10 駅から徒歩15分以上
11 災害リスク(浸水、地震)
12 管理組合の運営不備
13 擁壁が古い(現在の法律では非適格)
14 新築物件の大量供給エリアにある
15 最低敷地面積が広く、購入者を限定してしまう高級住宅地

以上

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